2016年12月31日

「モーニン! ティー?コフィ?」
来た来たキター! 朝のティータイム。これも今日が最後になります。苦しかった昨日のダメージがかなり残っていますが、寝込むような状態でもなく普通に動けるようです。本館?に移動して最後の朝食。ここまで食欲不振にもならず(昨夜はダメだったが)、しっかり食べれたのはコックさんのおかげです。ありがとうございました。
 血中濃度は88まで回復しています。数値を見ても回復しているのがわかります。

 食事後に荷物をまとめる作業、6人部屋でわいわいガサゴソと動いていたら、Yさんが突然声をかけてきました。「あのー、ぼくのそれ(シュラフの袋)、そっちにいってないですか?」「いや、それは僕がもってきたやつだから、それ、そっちのほうじゃない?」しばらくして、「ありました。」と呟いたYさんと顔を見合わせて吹き出してしまいました。「名前、出てこねー!!」「ほんとだー!」シュラフという言葉が2人とも出てこなかったのでした。「高所に来ると、名前が出てこなくなる。」と言われた通りです。まだ高山病の初期症状が残ってるのかもしれません。

 合計3泊したホロンボハットを出発し、今日はゲートまで下山。途中のの水場で休憩して水のにごりを確認したり、楽しく歩きます。しかし、油断すると必ずやっちまうものですね。石に躓いて、前のめりにばったり倒れてしまいました。岩に両膝を強打して、激痛が走ります。
「うわっ、やっちまったか!」
おそるおそる起き上がり、ズボンをまくって膝を見ると、表面は少しすれた程度。ガイドさんに促されるままに何度か屈伸運動をすると、痛みはあるものの曲げ伸ばしできます。どうやら最悪の事態は免れた模様。
 私の転倒を見たグループにも動揺が走ったようで、「ゆっくり行こう。」「気をつけよう。」と口々に喋っています。うんうん、私の転倒が役立ったのなら、転んだ甲斐があったというものです。でも膝痛い・・・。

水場の水、汲んでみました。
ここで転倒。出ている岩に両膝を強打する。
なんとか歩けるぞ。
ジャングル突入。暑くなってきた。

 一行は順調に山を下り、マンダラハット(最初の宿泊地)を通過し、ジャングルに入る頃には気温も上昇して汗が出ます。でも、下れば下るほど空気が濃くなり、気分は快適そのもの。(でも膝痛い)

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 そして昼過ぎに登山ゲートに到着。長い長いキリマンジャロ登山が終わりました。

 登山口のマラングゲートでパスタとシャンパンの昼食。一人一人が登頂証明書をもらい、スタッフが踊りと歌で祝福してくれて、楽しいひと時でした。
 踊っているスタッフの中にポーターのアルフォンソがいます。彼はこちらを笑顔で見ながら踊っています。踊りの後、アルフォンソのはチップと一緒に手袋をあげました。この防水保温手袋で、次のゲストも頼んだぞ。

ゲートに到着。
最後の顔洗い用水。ここまでありがとう。
久々のアルコールです。
現地スタッフによる祝いの歌と踊り。

 6日間サポートしてくれたスタッフに見送られ、バスに乗り込みホテルへ。最初はみんな真っ黒い顔で見分けがつかなかったけど、6日も一緒にいると、きちんと識別できるようになるものです。でもそれはお互い様で、おそらく彼らも「最初はあのジャパニーズたち、見分けつかなかったけど、帰っていく姿を見ると見分けつくよなあ。」なんて言ってるかもしれません、

 帰路、モシ(ホテルのある町)のスーパーでお土産を買い、ホテルに到着。夕食はお祝いに山羊の丸焼きが出され、久々にビールも堪能しました。
 今日は大晦日。12時になるとあちこちから花火が上がります。この風習はヨーロッパ各地で見られるのと一緒です。植民地時代が長かったからでしょうか。
アフリカで迎える新年は、感動的でした。

新年を祝う花火。犬も吠える。
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